1983年11月、若手選手に打撃のコーチをする中日監督時代の山内さん(共同)
“シュート打ちの名人”など、数々のタイトルを獲得した打撃をたたえる声は多く聞かれたが、監督山内はほとんど語られていない。1979年からロッテで3年、84年から中日で3年、監督を務めたが両球団で1度ずつ2位があっただけで優勝はない。パが2シーズン制だった80年に前期優勝したが、後期優勝の近鉄にプレーオフで敗れた。監督の評価は優勝回数で決まる傾向があり、監督山内さんが評価されないのはやむを得ない。
名将ではなかったが、名コーチ列伝には間違いなく名を挙げられる。監督で成功しなかったが、コーチとして数々の選手を育てたという点では、杉下茂、中西太、稲尾和久らの諸氏に共通したところがある。専門分野に精通し、そこに力を注ぐあまりに監督としての大局観に欠けるとみられた。
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